僕の暮らす関西では、ソメイヨシノが満開を迎えた。
東日本大震災によって被災された方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、美しい日本の象徴である桜ように、再び、震災地に花開く時が来る日を祈っている。 そのためにも、元気な西日本は大いに飲み、食べ、遊び、日本経済が潤うように消費を回していこう! 関西はお花見シーズンとともに、活気を取り戻してきた。大阪の梅田やミナミなどの繁華街に繰り出す人たちも、いつものせからしい(忙しい)足取りになっている。 もちろん大阪のオバチャンパワーは健在で、誰かれなくしゃべり倒し、爆笑を誘い、自粛ムードを吹き飛ばしてくれるのだ(笑)。
そんな大阪パワー復活のきっかけを作っているのが、無冠の帝王“グリコマン”だと僕は思う。 大阪へ来たなら誰もが訪れる名所・心斎橋(しんさいばし)には、おもろいネオンや看板がぎょうさんある。カニ料理やふぐ料理の巨大な張りボテ、けったいな格好をしたキャラクター人形など、デジカメを手にした観光客は長蛇の列を作るのである。 そんな道頓堀の町の賑わいを一世紀近く見守ってきたのが、グリコマンのネオン看板なのである。
道頓堀のグリコ看板は、今から76年前の昭和10年(1935)に生まれた。
そして大阪大空襲の被害によって、道頓堀の町は灰燼に帰した。
実は今回の東日本大震災の直後、グリコマンや道頓堀界隈のネオンも関東での甚大な電力不足をおもんばかって、点灯を自粛していた。 しかし元気な関西が、ネアカな大阪が、いつまでも暗いままやあかん! 日本を、大阪から明るくせなあかん! そんな大阪人とともに試練と困難を乗り越えてきたグリコマンのネオンが、4月から再び点灯したのだ。
読者の方々、あらためてグリコのパッケージをじっくり見ていただきたい。
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